バリエーションAK系ライフルは基本設計が...

その他の派生型

<RPK>
 
 RPKはRPDの後継分隊支援火器として1961年に制式採用された分隊支援火器である。AKMから派生した。
 
<PK>
 PKはAKの発展型としてカラシニコフが開発した汎用機関銃で、7.62mm×54R弾を使用する。1961年にソビエト軍に制式採用された。
 
<AK-74>
 AK-74は、AKMの後継となった小口径高速弾を用いるアサルトライフルである。
 
<OTs-12 Tiss(en)>
 KBP社がAKS-74Uを9×39mm弾仕様として小改良したもの。リアサイトは後方に移動し、フラッシュハイダーの形状を変え、マガジンを独特のデザインにした。
<VEPR>
 VEPRはRPKを製造しているモロト社がRPKのレシーバーを使用し、製造したライフルである。このVEPRには大きく分けて二種類存在する、軍などの法執行機関向けのVEPR-12セミオートショットガン、そして民間市場向けのVEPR猟銃である。
 
<OTs-14 Groza(en)>
 AKのレシーバーをストックとするブルパップ方式の特殊部隊向けのアサルトライフル。Grozaはロシア語で「雷雨」の意。7.62x39mm弾と9×39mm弾を使用する。
 
<BERKUT>
 KBP社製のAKをベースのライフル。
<VSS>
 隠密潜入作戦やゲリラ作戦用に従事する特殊部隊向けに開発された、特殊消音狙撃銃である。
 
<AS Val>
 VSS狙撃銃と同一設計のアサルトライフル。
 
<AK-100シリーズ>
 ソビエト連邦崩壊後、ロシアのAK生産拠点は民営化され、イズマッシュ社(Izhmash、イジェマッシとも)として再出発した。現在もAKシリーズの生産、改良を続けており、様々な種類が発表されている。
 
<AK-9(en)>
 イズマッシュ社が開発した9×39mm弾を使用するコマンドアサルトライフル。ベースはクリンコフ(AKS-74U)で9×39mm弾を使用することからスペツナズ(特殊部隊)用に設計されたと思われる。
<AK-200>
 2010年5月にロシアで公開された最新型。AK-74Mを原型にレールシステムの追加などの改良が行われており、2011年から試験が開始される。

特徴と逸話


AK-47は信頼性が高いことが最大の特徴であり、扱いが多少乱暴でも確実に動作する。これはミハイル・カラシニコフが設計の段階で変化に富んだソ連の気候を想定し、部品同士のクリアランスを大きめに取り、多少の泥や砂、高温または寒冷地における金属の変形、生産時の技術不足による部品精度の低下が起きても、問題なく動作するよう考慮したためである。故に極寒地や砂漠地帯の兵士からも信頼が寄せられている。特に機関部は、内側に泥や砂などが入っても、軽く水洗いすれば射撃できるほどである。以下に特徴を挙げる。

<ユニット化と故障の少なさ>
 内部の部品は極力ユニット化されており、野外で分解する際に部品を紛失したり、簡単に故障したりしないように工夫してある。このような銃の頑丈さや簡素化は同時に兵士の負担も減らす。銃を扱うのが初めての人間でも数時間から数日間の講習を受ければ、100m先の標的に命中させられるようになるという。
<初期の曲銃床とマズルジャンプ>
 マズルジャンプとは、弾丸が銃口から飛び出した瞬間に銃口が跳ね上がる現象で、射撃時の反動から生じる。この現象は通常の銃であれば程度の差はあれ必ず生じるが、初期のAK-47は曲銃床であったため、反動を直に受け止めにくく、マズルジャンプが起こりやすかった。
 フルオート射撃時には連続的に反動が生じるため、銃口が連射とともに徐々に跳ね上がり、狙いを定めるのは困難になる。同様の例はアメリカ軍に採用されたM14でもあり津野瀬光男 『幻の自動小銃―六四式小銃のすべて』 光人社〈光人社NF文庫〉、2006年。、M14は後のM14A1で、AK47ではAKMでいずれも直銃床に変更され、より反動を受け止めやすく、制御しやすい構造AKMは銃口先端を斜めに切ったマズルブレーキで銃口の跳ね上がりを軽減している。に改良されている。
<民族自決と革命の象徴>
 
 第二次大戦後、弾丸がAK47と共通する以外は独自設計のVz 58を採用したチェコスロバキアを除くワルシャワ条約機構加盟国や中国・北朝鮮などで採用されて東側を代表する火器となった
 旧東側に近いとされた非同盟諸国においても、リビアやインドではFN FALが、ミャンマー(ビルマ)ではH&K G3が採用されるなど、AK47系統を主力小銃としなかった国も少数ではあるが存在する
 武力によって独立を勝ち取った国や政権を奪取した政府にとって、AKは戦乱を戦い抜いた頼もしい戦友であり、自主独立の象徴でもある。このため、モザンビークやジンバブエ、東ティモールの国章にAK-47の図柄が組み込まれているほどである。特にモザンビークでは、国旗にもAK-47のデザインが取り入れられており、国家以外でもレバノンのヒズボラやコロンビアのFARCなどが組織の旗にAK-47の図柄を取り入れている。
<ベトナム戦争での活躍>
 ベトナム戦争では、ソビエト連邦や中華人民共和国から、北ベトナム軍(NVA)や南ベトナム解放民族戦線(NLF,ベトコン)に向けて大量のAKが送り込まれた。戦場は熱帯雨林を中心とする過酷な環境であったが、AKはその中でも確実に動作した。
 アメリカ海軍の特殊部隊「SEALs」でも鹵獲品を使用する例があった。
<中東やアフリカでの流通>
 中東では、アメリカが1980年代にムジャーヒディーンに対し武器援助をした際、不正規品の購入に資金を与え、AK-47がこの地域に大量に出回る結果となった鹵獲された西側製の武器(例:CIA FAL)や通信機器などが「不正関与の証拠」として国連安保理などにソビエトや旧東側陣営から提出される事例が多かったことや、西側製の武器類が精巧ゆえに高価かつ使用・整備が難しかったことから、ソ連から膨大な援助を受けながら西側へ鞍替えしたエジプトや、日本製の工作機械や材料を入手し易かった1970年代の北朝鮮や、日本の援助を受けて工業水準が上がった中国などが、武器輸出市場へ本格参入してから、AKに代表される東側装備の入手が容易となり流通量も激増した。
 現在でも、イラク戦争における北部クルド人勢力にはもっぱらロシア製装備が供与されているほか、治安部隊へ供給されている装備の大部分は安価な中国製小火器であり、イランなどがイラク各地のシーア派武装勢力に供給している兵器の多くも中国製である。
。アフリカ諸国においては、1960年代の独立闘争の際や、冷戦終結後、東欧諸国などから流入したAKがあふれて、それが内戦の終結を難しくしている一因となっている。
 現在、アフガニスタンやイラクで活動している特殊部隊や民間軍事会社(PMSCs)の社員には、M16系ではなく7.62mm口径のAKを使う者も多い。これは信頼性のみならず、7.62mm口径の高威力や、弾薬と部品の補給が容易だからでもある。特にPMCは軍に比べて部品の供給が遅いため、故障・破損しても即座に修理・代替することができるAKの人気は高い。
<大量破壊兵器のレッテル>
 ソビエト連邦は冷戦期、東側友好国に対して大量のAKを供与した。また、一部の国々に対してはライセンス生産も認めた。このため、7.62mm口径のAKは莫大な数が生産されており、世界で最も大量に生産された小銃といわれている。
 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルの調査によると、非正規品を含め約1億丁ほど出回っている。AKはアフリカなど一部の地域では30ドル以下でも購入でき、多数の武装勢力による紛争、テロリスト等に使用され発展途上国で多大な被害をもたらしていると報告した国際事務局。調査報告書は「AK-47:世界最強の殺人マシーン('''')」と題され、「人類史上最も人を殺した兵器」とも、「小さな大量破壊兵器」と称される事がある。
<模造品の氾濫>
 テロリストや傭兵(非戦闘員)が使用しているのは、ほとんどがAK-47の非正規・コピー版である。中国の中国北方工業公司はライセンス切れのため、改造箇所を根拠に自社製品としてAK系を製造し続けていて、中には民間向けのスポーツ射撃用のものまである。2008年11月、インド・ムンバイ市で発生した同時多発テロでも、犯人グループ「デカン・ムジャヒディン」その正体はパキスタンのイスラムテロ組織「ラシュカレタイバ」であると報じられている(NHK、JNN、産経新聞他)。の使用していたAK-47は中国製であると報じられたNHK報道による
 2006年時点で、AKの製造ライセンスを持つのは、カラシニコフが籍を置く後述のIzhmash社のみだが、過去にAKのライセンス生産を行っていた国々の大半は製造を継続しており、輸出も行なわれている。さらにAKは構造が単純で、部品の誤差を許容する設計から密造品も多く、これら不正規品を含めたAKの総数は1億丁を超えるのではないかと推測されているが、正確な規模は把握されていない。
 日本においてもオウム真理教が発展型であるAK-74を基に密造(自動小銃密造事件)が発覚したが、銃身内径を正確に切削できず、発射に危険が伴う水準のもので、警察の追及もあって量産には至らなかった。
 2004年、85歳の誕生日を前にカラシニコフは「中国などがライセンス切れにもかかわらず、AKの製造を続けている。それが紛争地に出回り、AKの評価を落としているのは悲しいことだ」と朝日新聞の取材に回答している。
 Izhmash社のウラジミル・グロデツキーは、2006年の製品発表会で「ロシア製のAKは世界全体に流通しているうちの12%程度」と発言している。
 パキスタンの連邦直轄部族地域に在るダッラ村では、旋盤などの簡単な工作機械しか持たない「村の鍛冶屋」のような工房で製造されているが、正規品と異なる材質の鋼材を用いているため耐久性に難があり、連射で銃身が加熱すると溶けはじめてしまう水準の製品である。
 また、傭兵の高部正樹はルーマニア製のAKM(AIM)はマガジンの着脱に難があり、何弾倉分かを連射するとバレルが曲がってくるなどの問題があり、酷評されていたと語っている。

AKMS


AKMSは、AKMの銃床を折りたたみ式にしたものである。AKS-47同様、空挺部隊や戦車部隊などで用いられる。

銃床の折り畳み方はAKS-47と同じであるが、東ドイツではセレクター兼安全装置の操作を阻害しないように形状が工夫された右側面折り畳み式銃床を装備したAKMSとAKS-74が生産された。
後にはルーマニアも同一形状の銃床を装着したAKMSやAKS-74の派生形を生産したほか、エジプトやハンガリーでも多少形状の違う右側面折り畳み式銃床を装備した派生形を生産している。